神棚の祀り方


神棚のお供えの並べ方

神棚は明るく清らかなところに、できれば南向きまたは東向きに設けることが好ましい。



毎日のお供えの御神酒、お米、塩、水は折敷に乗せ棚板の神棚の手前に置きます。
折敷は出来れば正方形のほうが取り扱いがしやすいでしょう。
また正方形の折敷を乗せられるように、棚板は出来るだけ奥行きのあるものにしてください。





神棚本体(お社)に瓶子✕2(御神酒)・高杯(お米)・平瓦(お塩)・水玉(水)・榊立✕2(榊)・御神燈1対その他、折敷・神鏡などをご準備ください。

神棚を祀る場所の上に上階があり人が歩くような場合には、神棚の上に 雲 または 天 の文字を書いた紙などを貼ります。
なお、祖先や親族の霊舎は神棚より下った位置におまつり下さい。 また身内に不幸があった場合は、神棚に半紙を貼って毎日のおまつりを中断します。
地方によって違いはありますが、概ね50日過ぎるとおまつりを再開します。
その間は神社へのお参りも遠慮します。


日々のおまつりのしかた

神棚には毎朝、お米と塩と水をお供えします。お米は高杯(皿)に山形に盛り、塩は平瓦(皿)に小量を、水は水玉という器かコップに入れ(器にふたがあればとる)お供えし、三方または折敷にのせます。(三方や折敷は、縁にとじ目のある方を自分に向けてお供えするのが作法です。) お神酒は瓶子に入れふたを取っておきます。

お供え物はお参りの時に使用し御参りが終わればすぐに下げてお神酒は料理酒として使い、お水はそのまま飲み、お米はご家族で食事と一緒に頂ましょう  毎月 1日、15日、国の祝日、神宮の神嘗祭(10月17日)や土地の氏神さまの祭礼や家庭の慶事、あるいは記念すべき日などには、神酒、野菜、果物等を加えてお供えをするなどして、家族そろって感謝のお祈りをしましょう なお、季節の初ものやめずらしいものは先ず神棚にお供えし、それをお下げして家族でいただくことが神さまの御心にかないますし、明るくなごやかな家庭もその中から築かれるものです。

神棚はご家庭を守ってくださる神様の神聖な場所ですから、いつも清らかである事が大切です。常にお掃除を怠らず、月末や年末には特に丁寧に掃除いたしましょう。お飾りの榊はいつも緑を保つようにし、榊のない地方では、これにかわるものとして常緑樹を用いてください。

御神札のおさめ方

基本として天照皇大神宮、氏神様のお神札をお祀りします。 神棚の中央には、神殿の形を模した宮形を置き、その中にお神札を納めます。 神座の順位については、神棚の中央が最上位、次に向かって右側、その次が左側となります。 したがって、宮形が大きい場合には向かって中央に神宮大麻を、その右側に氏神さま、最も左側にその他の崇敬する神社のお神札をお祀りします。 宮形が小さい場合は、神宮大麻を一番手前にお祀りし、その後ろに氏神さま、崇敬する神社のお神札の順に重ねてお祀りします。




~三社神棚の場合~
①伊勢の大神宮さまの御神札(国の守護)
②氏神さまの御神札(地方の守護)
③信仰する神社の御札

~一社神棚の場合~
神棚が小さな場合や一社の場合には上図のように御神札を重ねて、一番表に伊勢の大神宮さまの御神札をお祀りします。

お神札のおむかえ

新しい年を迎えるにあたり、伊勢の神宮の御神札をはじめ、氏神さまの御神札を新しく改めてお祀りするのが昔からの習わしです。自分自身も家族も社会全体も、日々年々いのち新たに更なる発展を生む“ちから”は、新しい御神札をお迎えすることから生まれます。

神宮大麻・お神札は、年の暮れまたは初詣の際、氏神神社でお受け下さい。なお、古いお神札は氏神さまや近くの神社や神宮に納めてお焚き上げして頂きます。各神社にある古札納め所へお持ちください。


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